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浦沢直樹の府中講演

漫画家の浦沢直樹さんの府中市立中央図書館での講演を聴いてきました。浦沢さんは、20世紀少年やMONSTERなどの人気作を次々と生み出し、数々の賞を受賞しています。最近では、PLUTOという手塚治虫先生の鉄腕アトムの「史上最大のロボット」をリメイクし、話題をよんでいます。

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浦沢さんは、もともと府中市に20代の半ばぐらいまで住んでおり、府中での少年時代、青春時代の思い出が彼の作品に大きな影響を与えているそうです。現在、私が住む分倍河原駅周辺に浦沢さんの家があったそうです。20世紀少年で主人公ケンヂの少年時代の様々なエピソードが展開されますが、それの大部分が彼の実体験にもとづくものだそうです。原っぱの秘密基地、大阪万博に行けなかったこと、多摩川沿いのため池の巨大ライ魚伝説などなど原作ファンがきくとなるほどと思い当たる話をたくさん聴けました。

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浦沢さんが人生で衝撃を受けたことが中学生時代に2つあり、それが彼の今後の人生の原動力になっているそうです。一つは、ボブディランの音楽に出会い、彼がロックの音楽活動の原点であることと二つは、手塚治虫の火の鳥(未来編)を読み、我を忘れて、読みふけり、気づくと夕方になるように呆然と感動した経験だそうです。また、彼は、小学校に行く前から漫画を描き続けていたそうで、理想的な漫画を描くために非常に厳しい視線で自分の作品を批評していたそうです。浦沢氏は、現在描いている漫画は、この子供のころの自分がいまだに「こんな漫画ではだめだ」と批判し続けているおかげで、正しい方向で漫画家を続けれているのだと語っています。子供のころに衝撃を受けて、夢となったことを正しく向き合い、取り組みことが、成功の秘訣のように思いました。また、描きたいことに対する衝動を非常に大事にしているそうで、毎回のエピソードも自分がそのときに描きたい旬のことを取り上げているそうです。20世紀少年も前の連載が終了した打ち上げの日で風呂の中でふと、冒頭の国連での9人の英雄が紹介されるシーンが思いつき、なぜか20世紀少年のタイトルが思いついたそうです。創造的な活動を続ける上でこの「理由なき衝動」を保つことが、高いレベルの作品を生み出す源泉だと感じました。

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