再生医療
私が大学時代にいた研究室は、人工心臓の研究を主に取り組んでいたのですが、最近、再生医療の研究を並行して始めています。人の細胞から心筋のシートを培養したり、人工弁に細胞を埋め込んだりします。人工弁などの機械を体内に入れた場合、血栓ができないように、血液が固まりづらくする薬を飲み続ける必要があります。再生医療を利用した研究は次のようになります。埋め込む本人の細胞を豚の生体弁に植え付けます。体内に入れた後、人の細胞が自然に増殖し、表面を覆うことで、身体が異物として認識することが減り、生体適合性が格段に高まりまるわけです。人工弁や心筋シートの再生などで、研究室は、一定の成果を出し、ハーバード大学と共同研究もしています。人工臓器と再生医療は、競合関係にあるような分野だと思いますが、その新しい分野に挑戦したことと成果をあげたことの2点で素晴らしいと思います。成功の要因を聞くと、再生医療の分野に機械工学的なアプローチで取り組んだからだそうです。ロボット業界も一見競合と思われる分野にも、積極的に挑戦し、自分の強みを生かして、試行錯誤することが成功の鍵となるのだと思います。
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生体機能材料学―人工臓器・組織工学・再生医療の基礎 (バイオテクノロジー教科書シリーズ) 著者:赤池 敏宏 |
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